話題の二毛作営業
昨今話題の二毛作について取り上げてみます。景気の煽りと店舗経営の効率から、ここ最近二毛作を導入する店舗が増えてきました。そもそも「二毛作」とは?
同じ耕地で一年の間に2種類の異なる作物を栽培することである。同じ作物を作る場合は二期作(にきさく)と言い、年に1回だけ作物を作ることは一毛作(いちもうさく)や単作(たんさく)と言う。転じて、近年では飲食店で昼と夜で提供する料理が変わる店のことを二毛作料理店などと呼ぶようになった。<ウィキペディアより>
といった意味も持つ言葉ですが、ここでは当然ながら飲食業にからめた部分のお話をいたします。まず、一口に二毛作といってもそれは何種類かに分けられます。
- ランチを導入したり、朝・昼・夜と業態やメニューを変えたりして集客を図るタイプ。
- 業態の違う花屋さんとカフェというような既存にある空間を利用して飲食店を併設するタイプ。
- 別々の経営者、業態が違うジョイント型で相乗効果を高めるタイプ
などが挙げられます。簡単に少し考察してみます。
こうして客観的に見れば、どこかで聞いた事、見たことがある形態であり、それぞれの目的に合致させ集客効果と収益につながったものが生き残る様相には変わりはなく、なんら話題に上がるものでは無いように見えます。
しかし、この二毛作が話題に上がる理由が実は存在するのです。
ひとつは業態二毛作。
インターネットの広がりと共に個人の趣味嗜好も広がり、また同じ志向性の人同士のコミュニティも同時に成熟し、人々の触れ合う場がネット空間だけでは足らずリアルコミュニティにもその場を求める人達が増えてきました。従来の販売店が二毛作をすることで顧客のニーズと販売店のニーズが合致し、お店にとってはその存在意義を大幅に向上する事が可能になったのです。もちろん、飲食業を始めるのは簡単ではありませんが、ここにも現代の特徴が現れます。今までは知る事が容易でなかった専門的な情報も同時に手に入りやすくなり、格段と飲食店を営みやすくなっていることもその背景にあります。コアな商品を扱う販売店などは二毛作を展開してもいい状況といえます。
もうひとつはジョイント二毛作です。
これも情報社会である現代ならではで、ベンチャー、コラボ、タイアップなどといえる形態です。これは従来、大型資本の企業が広地で展開する形態でしたが、より成熟したノウハウや機材により、資本が少ない店舗・個人でも、また狭地でもその展開が可能になってきました。現に当協会にもそういったご相談を頂戴する事も増えてきました。ただし、これはビジネス的には非常に幅広奥深であり、戦略的に展開する事が必須といえます。今後、より発展する注目の形態であるといえるのではないでしょうか。
★メリット
- 集客(認知度も)
- 収益向上(売上、家賃負担など)
★デメリット
- 何屋かわからない(コンセプトずれ)
- メニューや業態によっては経費や作業増につながる(人件費、手間など)
開業当初から二毛作業態をとる場合とは別で、本音のところは、経営上やむを得ず、昼を開ける。夜にも何か商売をする。といった自助努力によるものが大きい。なかには、関連業態や双方向での相乗効果を狙う場合もある。
- メニュー二毛作 : 昼はうどん屋、夜は居酒屋。 昼はカレー屋、夜は焼鳥屋など
- ランチ二毛作 : 夜だけのお店であったが、昼にランチや定食を始める。(上記にも含まれる)または昼に店先でお弁当販売をする。
- 業態二毛作 : 全く違う業態との組み合わせ。昼はプラモデル屋。夜はバー。昼は生花、インテリア、雑貨、画廊屋で夜はバーなど
- ジョイント二毛作 : 別々の経営者が店舗を活用する。店内でカフェ。店外で野菜販売。
以上、簡単に二毛作について取り上げてみましたが、大変興味深いジャンルで非常に楽しみであります。しかしながら、そこに存在する意義に、儲けの為の二毛作なのか、目的の為の二毛作なのかで大きく変わるような気がします。とはいえ、当協会としましてはその目的とは関係なくご協力ご支援させて頂きます。そして最後に安全・安心・健全をもって地域と社会に求められる飲食店を目指していただけるよう皆様にお願いを申し上げます。










